人を動かす「空気」の法則(プレジデント2026年1/2号)[雑誌]
「空気を読む」とは、相手に合わせることだけなのでしょうか? 本号は、忖度・同調圧力・日本語・職場の人間関係まで、「空気」が人を動かす仕組みを多角的に解き明かします。
掲載人物
渋谷和宏 プレジデント編集部 千葉佳織 亀田達也 浜崎洋介 片田珠美 角田淳 堀田文枝 弘瀬愛加 福島茂明 島本肇 須田淳一郎 西田亮介 篠田謙一 町田康 山口周 上原哲太郎 野地秩嘉 茂木健一郎 佐藤恵美 浜田宏一 齋藤孝 飯島勲 田中道昭 安野清 山形浩生 朝井リョウ 野島秀敏 山中志郎 西村博行
結論
- 「空気を読む・読まない」を、忖度や同調圧力だけでなく心理学・言語・歴史から立体的に考えられる特集です。
- 「感じのいい人」の日本語、職場の空気、行列を生む心理など、仕事や日常ですぐ考え直せるテーマが豊富です。
- 日本人がなぜ空気を読むのかを、最新科学や『古事記』、日本人論の名著から掘り下げています。
- 職場の人間関係やコミュニケーションに悩む人、組織を動かす立場の人に向いた内容です。
FAQ
「プレジデント2026年1月2日号」はどんな雑誌ですか?
プレジデント社が発行するビジネス総合誌で、2026年1月2日号は「人を動かす『空気』の法則」が特集テーマです。2025年12月12日発売、A4変型判、112ページ、税込920円として販売されました。
特集「人を動かす『空気』の法則」では何が読めますか?
「忖度タイプ」の診断から、読者1111人への調査、日本語の伝え方、行列を生む心理、同調圧力、職場の空気づくりまで幅広く扱っています。さらに日本人が空気を読む理由を科学・歴史・文化の側面から考察します。
ビジネス以外の内容もありますか?
あります。トヨタ生産方式、生成AI、経済、企業戦略、古典、書評などの連載・記事も掲載されています。特集だけでなく、仕事や社会を考えるための幅広い読み物を楽しめる構成です。
本文
今号の見どころ
2026年1月2日号の中心テーマは、「人を動かす『空気』の法則」。プレジデント編集部は、人生や仕事がうまくいく人は「空気を読む」のか、それとも「あえて読まない」のかという問いを出発点に、忖度や根回しが持つ意味を掘り下げています。特集は、プロローグ、アンケート編、構造編、心理学編、実践編、応用編、深掘り編、教養編、ブックガイドなどに分かれています。
まず注目したいのが、渋谷和宏による「20の質問で全解剖! あなたの『忖度タイプ』診断チェックリスト」。自分が周囲にどのように配慮し、どのような場面で相手に合わせる傾向があるのかを考える入口になります。
続く「稼ぐ人ほど『空気を読まない』は本当か?」では、プレジデント編集部が読者1111人を対象に調査。単純に「空気を読む=良い」「読まない=悪い」と決めつけるのではなく、仕事で成果を上げる人と空気の読み方との関係を考える材料を提供しています。
コミュニケーションを具体的に改善したい人には、千葉佳織の「『感じのいい人』は知っている日本語の落とし穴」も見逃せません。主語が曖昧になる、敬語が長くなる、結論が伝わらないといった問題を図解し、意見が空気で決まる、距離が縮まらない、会議で話が伝わらないなど、仕事で起こりがちな場面を取り上げています。
特集・注目記事
「人を動かす『空気』の正体」では、亀田達也が「なぜおいしくない店に行列ができるのか?」という身近な疑問から、人が周囲の行動や評価に影響される仕組みを考察。自分自身の判断だと思っていることにも、周囲の存在が関係しているのではないか、と考えるきっかけになる記事です。
さらに浜崎洋介は、名著『「空気」の研究』を手がかりに、日本を支配する「同調圧力」の正体を解説。片田珠美の「『職場の空気を悪くする人』のトリセツ」では、マウント、冷笑、フキハラなど、職場の雰囲気を悪化させる7タイプを取り上げています。
実践・応用編では、「ポジティブ空気」のつくり方をテーマに、企業や組織の具体例が登場します。角田淳は台湾茶のゴンチャ社員が診断テストを欠かさない理由を紹介。堀田文枝、弘瀬愛加、福島茂明は、超高級ホテルと公立小学校など、多数の関係者が関わる「東京ミッドタウン八重洲」のまとめ方を取り上げます。さらに島本肇と須田淳一郎は、法人用ノートPC事業をめぐり、東芝からシャープへ移った事業が成長した背景を探ります。
「なぜ日本人は『空気』を読むのか?」では、篠田謙一が最新科学から日本人らしさの起源を考察。町田康は『古事記』を題材に、「日本の神々」は必ずしも空気を読まなかったという視点から、日本人の性格を考えます。山口周による「日本人論20選」も、さらに深くテーマを掘り下げたい読者の読書ガイドになっています。
政治を扱う記事としては、西田亮介の「高市政権はいつまで続くのか? 永田町を支配する『空気の研究』」を掲載。政局と「空気」の関係を扱う記事なので、政治的な主張そのものではなく、記事で提示される分析や論点を確認しながら読むとよいでしょう。
連載・インタビューなど
特集以外にも、ビジネスパーソン向けの定番連載が充実しています。
「おはようございます、新社長」では三井ホーム社長・野島秀敏が「自然の“声”を聞く」をテーマに登場。「クエスチョンタイム」では上原哲太郎がデジタル先進企業とランサムウェア被害を取り上げています。
「人間邂逅」にはUber Japan代表の山中志郎とAOPA JAPAN副会長の西村博行が登場し、「飛行機のロマン」を語ります。また、野地秩嘉の「トヨタ物語 未完と不屈のトヨタ生産方式」、茂木健一郎の「成功への物語」、佐藤恵美の「職場の心理学」、大前研一の「日本のカラクリ」なども掲載されています。
そのほか、浜田宏一の経済レッスン、齋藤孝の「人生がうまくいく古典の名言」、飯島勲の「リーダーの掟」、田中道昭のビジネスニュース最前線、笹井恵里子の医療・健康情報、本の時間、新刊書評、著者インタビューなど、特集以外にも幅広いジャンルの記事が並びます。
つまり本号は、「人をどう動かすか」というテクニックだけを扱う号ではありません。人間関係の中で生まれる空気を、心理学、言語、組織論、歴史、科学、文化など複数の角度から捉え直す内容です。「相手に合わせるべきか、自分の意見を通すべきか」「なぜ会議で結論が決まってしまうのか」「なぜ職場の雰囲気に左右されるのか」といった身近な疑問を持つ人ほど、記事同士を関連づけながら読むことで楽しめるでしょう。
まとめ
「プレジデント2026年1月2日号」は、「人を動かす『空気』の法則」を軸に、忖度、同調圧力、コミュニケーション、職場の人間関係、日本人論までを幅広く掘り下げた一冊です。
特に、職場での人間関係や伝え方を見直したい人、組織やチームを動かす立場にいる人、「日本人はなぜ空気を読むのか」というテーマに興味がある人には、さまざまな視点を得られる内容になっています。
「空気を読むこと」と「相手に流されること」は同じなのか。「空気を読まない人」は本当に仕事で成果を出しやすいのか。本号は、そんな問いを自分自身の仕事や人間関係に置き換えて考えるための材料を提供してくれる雑誌です。

