数字に強い人、弱い人(プレジデント2026年9/4号)[雑誌]
数字が苦手でも、仕事・投資・買い物・健康情報で数字をどう読めばいいかは学べます。今号は「数字の見方」を幅広い実例から考える特集です。
掲載人物
岡藤正広 田中渓 嶋田毅 斎藤広達 吉野貴晶 藤代宏一 柯隆 佐々木融 鈴木敏文 勝見明 堀口智之 前田鎌利 橋本之克 多田文明 深沢真太郎 阿部誠 康永秀生 肥田美佐子 片山杜秀 大前研一 瀬木英俊 野地秩嘉 千野翔平 茂木健一郎 飯島勲 浜田宏一 齋藤孝 田中道昭 笹井恵里子 櫻井敏之 市岡ひかり 山形浩生 武内和人 新井亨 若田光一 入澤由典 梅田惠
結論
- 「数字が得意=計算が速い」だけではないことを、多角的な事例で理解できる特集です。
- 投資、新NISA、買い物、期待値、健康データなど、日常生活に直結する数字の読み方を扱っています。
- 岡藤正広、鈴木敏文、若田光一ら、多彩な分野の人物から「数字を見る力」を考えられます。
- 数字に苦手意識がある人だけでなく、仕事の判断力や情報を見抜く力を高めたい人にも読みやすい内容です。
- FAQ
この号は数字や数学が苦手な人向けですか?
はい。数学の問題を解くことそのものよりも、「数字をどう見るか」「数字を根拠にどう判断するか」に重点が置かれています。「ざっくり計算」「期待値」「お得の錯覚」「医療データ」など、日常生活に近いテーマも多く、数字への苦手意識がある人にも読みやすい構成です。
投資や新NISAについても掲載されていますか?
掲載されています。「最高値の罠」に振り回されない新NISAの鉄則として、株価が下がった原因、業績、為替、金利などを分けて考える記事が収録されています。投資判断を数字から考える材料として読める内容です。
紙の雑誌の発売日と価格は?
プレジデント2026年9月4日号は2026年8月12日発売。プレジデントストアではA4変型判・112ページ、税込920円と案内されています。電子版では紙版と内容が一部異なる場合があるため、購入時は販売ページの収録内容を確認すると安心です。
本文
今号の見どころ
「プレジデント2026年9月4日号」の中心テーマは、「数字に強い人、弱い人」。PRESIDENT Onlineでは、この特集だけで19記事が紹介され、数字を仕事や投資、消費、健康などに生かすための切り口が並んでいます。
まず注目したいのが、伊藤忠を率いた岡藤正広の「私たちが『最強の商人』になれた理由」。商社ビジネスにおける「数字」と「勘」という、一見すると対照的な要素を取り上げています。
続く「なぜ、あの人の判断は速くて正確なのか」では、田中渓、嶋田毅、斎藤広達が登場。量と率を見ること、計算のスピード、「指数関数」の理解、統計学によって取るべき行動を明確にすることなど、それぞれ異なる角度から数字を読む力を考えます。単純な暗算力ではなく、データを判断につなげる思考法がテーマになっている点が特徴です。
特集・注目記事
お金に関する記事も充実しています。「最高値の罠」に振り回されない新NISAの鉄則では、吉野貴晶、藤代宏一が、株価が急落したときに原因を探ることや、日経平均だけでなく企業業績を見ることなどを取り上げます。吉野貴晶による記事では、株価そのものを当てようとするのではなく、方向を考える視点や、株価と為替を分けて資産を見る視点、金利上昇を銀行株から見る視点も紹介されています。
また、数字を「疑う力」にも焦点が当てられています。柯隆の「なぜ『中国のGDP』は信用できないのか」では、発表される成長率と実態の差をテーマに、経済統計をそのまま受け取らずに考える視点を提示。佐々木融の「ビッグマック1個でわかる『安いニッポン』で損する人」も、身近な商品を手がかりに経済の数字を見る記事です。
そして、数字を使った仮説と検証で知られる鈴木敏文の仕事術にも注目です。「鈴木敏文『明日の数字』を読む7つの技術」では、過去の本誌インタビューをもとに、数字だけを追うのではなく、人間の心理と組み合わせて考える姿勢が紹介されています。鈴木敏文は2026年5月に亡くなったことも記事内で紹介されており、数字と心理を軸にした経営観を振り返る企画になっています。
さらに、堀口智之の「一目置かれる『ざっくり計算』入門」では、即答できる人がどのように概算するのかを扱います。会議や仕事の場で、厳密な計算をする前に規模感をつかむことは、数字を使ったコミュニケーションにもつながります。
買い物に関する「なぜ『お得』は脳を狂わせるのか」では、「残り3点」「今だけ半額」「100%返金保証」といった表示を題材に、サンクコスト効果、ピークエンドの法則、現在志向バイアス、コントロール幻想などを紹介。多田文明は「満足度・業界ナンバー1」のような比較商法・詐欺的表示の手口を取り上げ、深沢真太郎は保険、宝くじ、ポイント還元などに関係する「期待値」のカラクリを解説します。
数字は健康情報にも登場します。康永秀生の「命を守る『医療データ』の読み方」では、血圧130台、BMI22、1日1万歩といった身近な「目標値」を取り上げ、数字を一律の常識として受け取るのではなく、その意味を考えることをテーマにしています。数字に強くなることが、投資や仕事だけでなく、自分の健康情報を読み解く力にもつながる構成です。
連載・インタビューなど
特集以外も幅広いテーマがそろっています。大前研一の「日本のカラクリ」では円の低金利と「失われた30年」を経済学的に考察。瀬木英俊はロートのスキンケア事業への展開を取り上げ、野地秩嘉の「トヨタ物語」では沖縄のトヨタレンタカーの改善を扱います。職場の心理学では千野翔平が社内公募制度の意外な落とし穴を紹介します。
連載陣では、茂木健一郎、飯島勲、浜田宏一、齋藤孝、田中道昭、笹井恵里子らが登場。「文系だから数学は不要」と考える人をテーマにした記事、消費減税と高市内閣をめぐる記事、日銀の金融政策に関する記事、古典の名言、ヒューマノイド導入、睡眠とエアコン設定など、経済・仕事・教養・健康までテーマが広がります。
インタビュー・人物企画も見逃せません。「クエスチョンタイム」では若田光一が、スペースXの宇宙船が全自動化されても宇宙飛行士が必要とされる理由について語ります。「人間邂逅」ではキンドリルジャパン社長の入澤由典と筑波大学客員教授の梅田惠が登場。さらに「おはようございます、新社長」ではヤマトホールディングス社長の櫻井敏之を紹介しています。
このほか、勝見明による鈴木敏文の追悼評伝、山形浩生による書評、新井亨への著者インタビューなども収録。プレジデント2026年9月4日号は、特集の「数字」という軸から、ビジネス、投資、消費、健康、テクノロジー、教養へと読み進められる一冊です。公式の商品情報ではA4変型判112ページ、2026年8月12日発売、税込920円と案内されています。
まとめ
「プレジデント2026年9月4日号」は、数字を計算問題としてではなく、「情報をどう読み、判断につなげるか」という視点から掘り下げた一冊です。仕事で判断のスピードを上げたい人、投資や新NISAの数字を冷静に見たい人、「お得」という言葉に流されたくない人、健康情報の数値を正しく読みたい人など、数字を日常の意思決定に役立てたい読者に向いています。
岡藤正広、鈴木敏文、田中渓、若田光一ら、多彩な人物の記事を通して「数字に強い人」がどのようにデータを扱っているのかを知ることができるのも魅力です。数字が得意な人のためだけではなく、「数字は苦手だけれど、判断力は高めたい」という人にも入口をつくってくれる特集といえるでしょう。

